医療用CT装置例
歯科用CTは医療用CTに比べ、さらに細かく見ることが出来る上放射線量が低線量となっております。(素晴らしい)
どの位細かく見られるかというとスライス幅が最小0.068ミリ!これは数ある歯科用CTの中でも最も高性能です。
歯科ではレントゲンを多用します。診断は勿論治療もレントゲンが必要です。しかしながらレントゲンで全てがわかるわけでは無いです。
レントゲンは立体を2次元に投影しているので前後関係はわかりませんし、拡大、縮小あるいは変形して映されています。
神経の近くを手術するときは間違いは許されません。
インプラント治療にはCTは絶対必要です。
レントゲンを撮ればすべて写るかと思いますが、実は見えないモノもたくさんあります。
当然歯肉や、粘膜などの軟組織はほとんど見えません。虫歯でも若年者の急性のう蝕もかなり見にくく見過ごしやすいです。(過去に他の歯科医院と大学病院で見過ごした急性の大きな虫歯を2回見つけた事があります。これはレントゲンではわからず、結局問診とダイアグノデントにて発見したケースです。)
また、神経の治療による骨の中の異状もレントゲンでは、ある程度表面まで病巣がすすまないと見ることが出来ません。
もう一つ大事なことにCTは長さが正確であることです。立体で正確なデータですので長さを正確に計ることが出来ます。例えば親知らずを抜くとき、神経までの距離が正確にわかれば安全に抜くことが出来ます。
インプラント治療で大事なことは、1.十分な審査と2.治療計画、そして3.正しい清潔な手術が必要です。
その1.2.3.どれもCT(コンピュータ)無しでは行えません。
良く言われるインプラントの事故のほとんどがCTを使用することにより防ぐことが出来ます。
確実に骨の中を調べることにより事故を減らします。
シミュレーションソフト(よねざわ歯科医院ではLandmark System™を使用しています)による診療計画の作成。
せっかくシミュレーションによりインプラント治療が可能となってもその通りインプラントが埋め込めるとは限りません。
たまたまうまく出来た!失敗した!では患者さんはたまったものではありません。
そこで大事なのがサージカルガイド、ガイドサージェリーです。
ICATではシミュレーションからランドマークガイドというサージカルガイドを作成できます。LANDmarker Directからガイド作成データーを出力して、メーカーに送ります。
すると、光造形(精密3Dプリント)により、サージカルガイドと設定が送られてきます。
サージカルガイドとそのセッティングデータが送られてきます。
ガイドはどのように使うかと言うと
図のように使います。
歯にガイドを被せて、ガイドの穴にドリルを入れます。ドリルはガイドの穴にぴったりですから、他にずれることはありません。さらにストッパーにより深さも決まっていますから、深く入りすぎてしまうこともありません。
極端に言えば、ガイドにドリルを入れてしまえさえすれば、目をつむっても予定通りの位置に穴を開けることが出来ます。
これがガイドサージェリーです。誰がやっても同じように、同じ場所にインプラントを入れることが出来ます。良くインプラントの訴訟で言われる、神経を傷つけた、骨を突き抜けたなんてことはCTとガイドサージェリーでは考えられないことです。
また、このように様々な会社とデータ交換することにより、Drのミス?(独りよがりの判断)をチェックすることが出来ます。おかしなデータを送ると必ず、ICAT、インプラントの専門の技工士より注意、確認の知らせが来ます。これも大きな利点となります。